NASAの衛星データと市民科学が実現!鳥類個体数調査の新時代

NASAの衛星データと市民科学が実現!鳥類個体数調査の新時代

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NASAの支援を受けた科学者たちが、鳥類の個体数に関する新たな知見を得ることに成功しました。これは、NASAの衛星データと、熱心な市民科学者たちの観察記録を組み合わせた画期的な研究によるものです。これまで地上からの観察が中心だった鳥類の研究に、宇宙からの視点が加わることで、より広範囲かつ詳細なデータ収集が可能となり、鳥類保護における新たな可能性が開かれました。

具体的には、NASAの地球観測衛星が収集した、植生や土地利用に関するデータが活用されています。これらのデータと、世界中の市民科学者たちがeBirdなどのプラットフォームを通じて提供した鳥類の観察記録を照らし合わせることで、鳥類の生息状況や個体数の変化を、より正確に把握することが可能になりました。eBirdは、コーネル大学鳥類学研究所が運営する、世界最大級の鳥類観察データベースであり、多くの市民科学者たちが日々の観察記録を共有しています。

今回の研究成果は、鳥類が直面している脅威、例えば生息地の喪失や気候変動の影響などを評価し、より効果的な保護戦略を策定する上で重要な役割を果たすと期待されています。特に、渡り鳥のように広範囲を移動する鳥類の場合、従来の地上からの観察だけでは、その全体像を把握することが困難でした。しかし、衛星データと市民科学の連携によって、渡り鳥の移動経路や越冬地の状況を、より詳細に把握することが可能になります。

また、今回の研究は、宇宙技術と市民科学の連携が、地球規模の課題解決に貢献できることを示す好例と言えるでしょう。NASAは、今後も地球観測衛星のデータを積極的に公開し、市民科学者との連携を強化することで、地球環境問題の解決に貢献していく方針です。鳥類の研究だけでなく、森林破壊や海洋汚染など、さまざまな分野での応用が期待されています。市民一人ひとりの小さな観察が、宇宙からの視点と結びつくことで、地球全体の未来を大きく変える力となるかもしれません。

参照元: https://science.nasa.gov/earth/nasa-assisted-scientists-get-birds-eye-view-of-population-status/

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