画像出典: 元記事
英国のテムズウォーター社は、深刻な水不足を受け、同社が水を供給する4つの郡、およそ100万人の住民に対し、ホースの使用を禁止する措置を発表いたしました。対象となるのは、オックスフォードシャー、バッキンガムシャー、サリー、そしてバークシャーの一部地域です。この措置は、記録的な少雨と、夏の到来に伴う水需要の急増が、同社の供給能力を逼迫させている状況を受けて決定されました。
テムズウォーター社によりますと、過去数ヶ月間、降水量が著しく少なく、貯水池の水位が低下しているとのことです。また、気温の上昇に伴い、庭の水やりや洗車など、家庭での水の使用量が増加しており、需給バランスが崩れつつあると説明しています。ホースの使用禁止は、こうした状況を改善し、水資源を保護するための緊急措置となります。
具体的には、庭への散水、洗車、プールへの水の補充などがホースを使って行うことが禁止されます。ただし、生活に必要な場合や、事業活動で使用する場合など、一部例外も設けられています。違反者には罰金が科せられる可能性もあります。
テムズウォーター社は、住民に対し、日頃から節水を心がけるよう呼びかけています。シャワーの時間を短縮したり、洗濯物をまとめて洗ったりするなど、小さな工夫が大きな効果を生むと強調しています。また、節水に関する情報やアドバイスを同社のウェブサイトで公開しており、積極的に活用してほしいと述べています。
今回のホース使用禁止措置は、気候変動の影響が私たちの生活に直接及んでいることを改めて示唆するものです。今後も同様の措置が頻繁に行われる可能性もあり、水資源の持続可能な利用に向けた取り組みが、ますます重要になっていくと考えられます。