音楽家の悲痛な叫び:18世紀のバイオリン盗難事件、ダビド・ロペス・イバネス氏「私の声が奪われた」

音楽家の悲痛な叫び:18世紀のバイオリン盗難事件、ダビド・ロペス・イバネス氏「私の声が奪われた」

画像出典: 元記事

音楽家にとって、楽器は単なる道具ではありません。それはまるで、自身の声そのもの。スペイン出身のバイオリニスト、ダビド・ロペス・イバネス氏にとって、18世紀に製作された推定15万ポンド(約2700万円相当)のバイオリンはまさにそうでした。しかし、その大切なバイオリンが盗まれてしまったのです。イバネス氏は、「これは音楽家にとって最悪の悪夢です」と、深い悲しみを語っています。

盗難は、イバネス氏がコンサートのために滞在していたホテルの部屋で発生しました。詳しい状況は現在警察が捜査中ですが、イバネス氏はバイオリンが自分の一部を失ったような感覚だと訴えています。18世紀製のバイオリンは、その音色の美しさだけでなく、歴史的価値も高く評価されています。ストラディバリウスやガルネリといった名器は、数億円で取引されることも珍しくありません。イバネス氏のバイオリンも、その製作者や詳細な来歴は明らかにされていませんが、専門家によれば非常に貴重なものだということです。

イバネス氏は、世界各地でソリストとして活躍する傍ら、オーケストラとの共演や室内楽にも積極的に取り組んでいます。彼の演奏は、その情熱的かつ繊細な表現力で多くの聴衆を魅了してきました。今回の盗難は、イバネス氏の音楽活動に大きな影響を与えるだけでなく、クラシック音楽界にとっても損失と言えるでしょう。警察は、バイオリンの早期発見に向けて捜査を進めるとともに、情報提供を呼びかけています。イバネス氏は、「バイオリンは私の声。どうか無事に戻ってきてほしい」と、切実な願いを語りました。

参照元: https://www.bbc.com/news/articles/c994ylnjxe7o

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