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ドナルド・トランプ前アメリカ大統領が、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が提唱する新たな政治団体の設立構想に対し、「ばかげている」と公然と批判しました。かつては親密な同盟関係にあった両者ですが、ここ数週間で劇的な関係悪化を見せています。
トランプ氏とマスク氏の関係は、トランプ氏が大統領在任中、マスク氏の企業であるテスラやスペースXの事業を支援したことから始まりました。マスク氏もまた、トランプ政権の政策に一定の理解を示し、ビジネス面での協力を深めてきた経緯があります。しかし、トランプ氏が2020年の大統領選挙の結果に異議を唱え、支持者による連邦議会議事堂襲撃事件が発生して以降、両者の間に亀裂が生じ始めました。
マスク氏は、トランプ氏の行動を公然と批判するようになり、ソーシャルメディアを通じて意見の相違を表明することも増えました。一方、トランプ氏もマスク氏に対し、以前のような友好的な態度を見せることはなくなり、今回の発言は、両者の関係が完全に決裂したことを示唆するものと言えるでしょう。
マスク氏が提唱する新たな政治団体については、具体的な詳細はまだ明らかになっていません。しかし、マスク氏はこれまで、自身の政治的な立場を明確にせず、幅広い層からの支持を得ようとしてきました。今回の新政党構想も、既存の政治体制に不満を持つ人々を取り込み、新たな政治勢力を築くことを目指している可能性があります。
トランプ氏の今回の批判は、マスク氏の新政党構想に対する牽制であると同時に、自身の政治的な影響力を維持しようとする意図も含まれていると考えられます。今後の両者の動向、そしてアメリカの政治情勢に与える影響に注目が集まります。
