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ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領(80歳)が、2026年の大統領選挙への出馬を表明し、与党である国民抵抗運動(NRM)から正式に候補者として承認されました。ムセベニ大統領は、1986年に政権を掌握して以来、40年近くにわたりウガンダを統治しており、今回の出馬は、その長期政権をさらに延長する意欲を示すものです。アフリカ諸国において、長期政権は珍しいものではありませんが、80歳という高齢での再選を目指すことは、国内だけでなく国際的にも注目を集めています。
ムセベニ大統領の長期政権は、当初、国内の安定と経済成長をもたらしたとして評価されました。しかし、近年では、汚職の蔓延、人権侵害、そして政治的な抑圧に対する批判が高まっています。特に、野党勢力や反対意見を封じ込めるような政策は、国際社会からの懸念を招いています。2021年の大統領選挙では、野党候補のボビー・ワイン氏との間で激しい選挙戦が繰り広げられ、選挙の不正疑惑や暴力行為が報告されました。
2026年の大統領選挙に向けて、ムセベニ大統領は、インフラ整備の推進、雇用創出、そして治安の維持を主要な政策課題として掲げると予想されます。しかし、高齢であること、そして長期政権に対する国民の不満が高まっていることから、今回の選挙は過去の選挙以上に厳しい戦いとなる可能性があります。また、野党勢力がどのように結束し、ムセベニ大統領に対抗していくのかも注目されます。ウガンダの政治情勢は、今後のアフリカの民主主義のあり方にも影響を与える可能性があるため、国際社会もその動向を注視しています。