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イランのマジッド・タフト・ラヴァンチ外務大臣は、BBCのインタビューに応じ、米国がイランとの新たな協議に応じるためには、今後イランに対して追加攻撃を行う可能性を明確に否定する必要があると述べました。ラヴァンチ大臣は、トランプ政権が追加攻撃に関する立場を明確にしていない点を強く批判し、対話の前提条件として、米国からの明確な保証を求めました。
近年、米国とイランの関係は、イランの核開発計画や中東地域における影響力を巡り、著しく緊張が高まっています。2018年に米国がイラン核合意から一方的に離脱し、イランに対する制裁を再開したことで、両国間の緊張はさらに深刻化しました。過去には、ホルムズ海峡におけるタンカー攻撃事件や、米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害など、偶発的な衝突も発生しており、全面的な軍事衝突への懸念も高まっています。
ラヴァンチ大臣の発言は、このような緊張状態が続く中で、イラン政府が米国との対話に臨むためには、米国からの具体的な信頼構築措置が不可欠であるという立場を示しています。米国がイランの要求に応じるかどうかは不透明であり、今後の両国関係の行方が注目されます。