株式会社フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の株主総会が本日開催され、その冒頭で金光修社長が、過去の放送法違反に関する問題について株主の皆様に対し、深く謝罪いたしました。今回の問題は、2014年9月までの約2年間、フジHDが議決権のない外国人株主の議決権割合を、放送法で定められた上限を超えて算定していたというものです。この事態を受け、総務省から厳重注意処分を受けておりました。
金光社長は、株主総会において、「株主の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます」と述べ、頭を下げて謝罪しました。さらに、再発防止策として、社内における法令遵守体制の強化、内部監査機能の充実、そして役員および従業員に対するコンプライアンス研修の徹底などを進めていることを説明しました。
今回の放送法違反は、フジHDの経営体制に対する信頼を大きく損なうものであり、株主からの厳しい視線が注がれています。株主総会では、この問題に関する株主からの質問が相次ぎ、経営陣は今後の具体的な対応策や責任の所在について、詳細な説明を求められました。特に、過去の算定ミスが長期間にわたって見過ごされてきた経緯や、その間の経営判断に与えた影響について、株主からの追及が集中しました。
フジHDは、今回の事態を重く受け止め、コンプライアンス体制の抜本的な見直しを図るとともに、企業としての信頼回復に向けて全力を尽くすとしています。今後の経営状況や株価への影響を含め、引き続き動向が注目されます。株主総会後には、経営陣による記者会見も予定されており、より詳細な説明が行われる見込みです。