画像出典: 元記事
イギリスにおいて、看護師ルーシー・レトビーが新生児殺害事件に関与したとされる問題で、新たな展開がありました。レトビーが勤務していたチェスター伯爵病院の元上司3名が、重大な過失致死の疑いで逮捕されたことが明らかになりました。このニュースは、イギリス国内だけでなく、世界中で大きな注目を集めています。
この事件は、レトビーが2015年から2016年にかけて、チェスター伯爵病院の新生児病棟で勤務していた際に発生しました。彼女は、複数の新生児に対して危害を加え、その結果、死亡または重篤な状態に陥らせたとされています。レトビーは、すでに殺人罪などで有罪判決を受けており、現在服役中です。
今回逮捕された元上司3名は、当時、新生児病棟の責任者であった医師や看護師長などです。警察は、彼らがレトビーの異常な行動を認識していながら、適切な措置を講じなかったことが、新生児の死亡につながった可能性があると見て、捜査を進めています。具体的には、レトビーに対する十分な監視体制を敷かなかったことや、彼女の行動に関する警告を無視したことなどが、過失致死に該当する可能性があるとされています。
この事件は、医療機関における責任体制のあり方や、内部告発制度の重要性など、多くの問題を提起しています。病院側は、事件後、再発防止策を講じるとともに、被害者家族への補償を行っていますが、今回の逮捕によって、病院の責任が改めて問われることになります。
今後の捜査では、逮捕された元上司3名の供述や、当時の病院の記録などを詳しく調べ、彼らの過失の有無や程度を慎重に判断していくことになります。この事件の真相解明と、二度とこのような悲劇が繰り返されないための対策が求められています。
