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ロンドン警視庁のトップであるマーク・ロウリー卿は、フットボールクラブが試合開催時の警備費用として、総額7000万ポンド(約120億円相当)を負担すべきであると提言しました。この提案は、フットボールクラブの警備にかかる公的資金の負担軽減を目的としています。現在、大規模なフットボールの試合開催時には、多くの警察官が動員され、その費用は税金で賄われています。ロウリー卿は、クラブ側も警備体制の強化に貢献することで、より安全な試合運営が可能になると主張しています。
この提言の背景には、イギリスにおける警察組織の改革案があります。ロウリー卿は、より効率的で効果的な警察活動を目指し、現在の小規模な警察署を統合し、12から15の大規模な警察署を設立するという抜本的な改革を提案しています。この改革によって、資源の集中化、専門性の向上、そして犯罪への対応能力の強化が期待されています。
フットボールクラブへの警備費用負担の要請は、この警察改革の一環として位置づけられています。クラブ側からの資金提供は、警察組織の強化に繋がり、結果として、地域社会全体の安全向上にも貢献すると考えられています。しかし、この提案に対しては、フットボールクラブ側からの反発も予想されます。クラブ側は、すでにスタジアム内の警備に多額の投資を行っており、更なる負担増は経営を圧迫する可能性があると主張するかもしれません。今後の議論の行方が注目されます。